2021年5月8日土曜日

トランプ占い

 カード占いというとタロット、という感じがありますし、事実タロットというのは占い道具としてはかなり優秀で結構便利なものです。かつての私もカードで占う時にタロットを使うことが圧倒的に多かったし、私だけでなく一般的にそういう人がかなりのパーセンテージを占めていると思います。

私はトランプ占いから入って、タロットがメインになり、その間コンチネンタルカード、ルノルマン、マイナーな占い用カード(さすがにスピ系のオラクルカード等は使いませんでしたが)と色々実占に使ってきました。それでも便利さから結局、タロットがほとんどの場合を占めるようになり、カードも今手元にあるだけで200種類(コレクション用を含むとその倍)くらい、という状況になっていました。しかし10年くらい前から、それまでたまにしかやらなくなっていたトランプ占いがまたメインになってきました。

「また」というのは元々はトランプ占いから私の占いは始まり、Witchcraftのイニシエイションを受けた前後で師匠に「魔女の占いはトランプ」と言われてきちんと習ったのはトランプでした。やがてタロットなど色々な占術に手をだし、タロットばかりとなったのでした。そんな感じでタロットばかりで占ってきたのですが、ある時、トランプ占いの話がふと出てきて、

「今どのくらいトランプで占えるんだろう?」

と思い、しばらくご無沙汰していた占い用のトランプを持ち出してきて簡単ですぐに結果がわかるものをいくつか占ってみました。すると、結構すんなりと答えが出ました。そこで新たに発見したのはタロットではいつも出しにくかったようなものがトランプだと簡単に出る、ということが意外に多かった、ということでした。

そうなるとだんだん面白くなってきて、それから数年、タロットとトランプの使い分けというのをテーマに同じ問題を両方で開いて比較したりなどだんだんトランプを開く時間が増えてきました。

トランプはタロットと比べるとどうも遊びのイメージが強いですし、実際「日本語のトランプ占いの本」は小学生などが遊ぶのにちょうどいいようなレベルのものしか出ていません(海外のはチェックしたことがないのでなんともいえませんが……)。「大人の……」というような子供向きではない主張をしている本も幾つかありますがイラストを減らして、漢字を増やして、値段を上げた(ここ重要)だけ、というレベルで内容に変化はありません。

さて、話を戻しますが、タロットをある程度(40年以上)までやった後にトランプに戻るとその奥深さに驚くとともに、面白さもかつてとは違った次元で実感できました。このくらい長くつきあっている中で改めて見直すと


「タロットはタロット、トランプはトランプでやはり別物なのだなぁ」


というのをしみじみ感じます。以前はタロットのように神秘的な絵札でもなく、カードそのものからのイメージがわきにくいし、そもそも占い専門のものでもないし、深い意味があるわけでもないし……(悪口ばかりですね)と、ようするにタロットと比べて

「言い方は悪いけど格下?」

というように感じる部分がありましたが、それが根本的に間違いだったと反省しました。きっとあの世で師匠も苦虫を噛んでいたと思い、しばらく向こうにはいきたくないと思いました(笑い

またトランプはタロットと違って、シンプルなものであればあるほど読みやすいし、精度も上がるようです。私の個人的実感で言えば、イエス・ノーを断言する必要がある質問、特にそれがはずれると会社が一つ倒産するレベルの二者択一の質問などではトランプの方が安心して応えられます。

ただ、一つだけ言えるのは

「タロットの方が頑丈」

ということです。タロット見いくら占っても物理的にカードがダメにならなければいくらでも使えますが、トランプの場合、ある程度占うといきなりおかしな結果を出すようになってしまうことがあります。そうした場合は面倒でも聖別をし直さないといけなくなります。こうしたことはタロットではあまりない(私は経験ない)現象なのではないかと思います。これはやはり、タロットが最初から占いを目的として作られた専門性からきているのかもしれませんが、あくまでこれは私の想像でしかありません。

と、今回はトランプ占いについて色々と思うことを書いてみました。