2019年12月26日木曜日

掃除の話(4)

公益財団法人明治安田厚生事業団というところの資料によると

「日本人は世界一座っている時間が長い」

のだそうです。

机の上はきれいな人にレベルアップしたら、次は自分の周りがきれいな人にレベルアップしましょう。

ちなみに私はそういう順を追って掃除ができるようになりました。

さて、日本人は仕事でも日常生活でもともかく座っていることが多いのはこうしたデータに夜までもなく、多くの人が実感していると思います。上記の資料にも座りすぎによる健康への悪影響の予防法として、こまめに立つことを中心としたアドバイスをしています。

これです…
これを使うのです!!

つまり、

「こまめに立つ」

これがレベルアップのカギなのです!

座った状態から、お茶を取りに行くのでも、トイレに行くのでもなんでもよいです、ともかく立つ回数を少しづつ増やします。もちろん、最初はそんなに意識して増やさなくて大丈夫です。そして、

立ったら必づ身の回りのものをどれか一つ手に取り所定の場所に片付ける

という習慣を身につけます。

ここで注意したいのは

欲張って2つ3つを片付けてはいけない

ということです。
このようにしてしまうと、つい忘れてしまったときに「さっき多く片付けたから」というような言い訳が出てしまったり「次2つ片付ければいいかな」という甘えにつながります。

これではダメです。

ともかく

1回立ったら1つ何かを片付ける

を習慣化しましょう。

実はこれだけで、いつの間にかかなり部屋が片付いている事に気が付きます。

さらに前回の台拭きを実践し、今回の片づけを実践していると

本棚など今まで気が付かなかった場所の埃などが気になるようになります。
そうしたらしめたもの。
そこを台拭きでついでに拭いてしまいましょう。

と、ここまで来ると自然と掃除上手になっています。

逆に言えば、これ以上の掃除を常に、というのは掃除のプロになってしまいます。
もちろん、魔女を目指す方は掃除のプロを目指してもよいのですけど、そうでなければこの程度でも十分きれい好きの環境を維持できるようになります。

ちなみに私は、こうした片付けや掃除の技術を身に着けることも目標にして清掃会社のアルバイトをしばらくしたことがあります。でも、結局は今回(1)~(4)で書いたことを実践すればとりあえず問題ない、ということがわかりました。

ただ、これだと自分が作業している部屋と自分が生活している部屋に偏りがち、という欠点はあるのですが。

でも、それだけきれいになるとその数年後には他もそれまでよりはずっとましになって、散らかっている、汚れているの最低点が全体的に底上げされるのです。

かつての私と同じように掃除が苦手な方はぜひ参考にしてみてください。


掃除の話 (3) 拭き掃除

なんか想像に反して連載っぽくなってきてしまいました(笑い

さて、前回の続きです。

片づけを下あとに掃除をするのですが、実際の掃除自体は掃除機さんがやってくれます。

次に大事なのは

「きれいに保つ」

ということです。
実はそれが難しい

そこで私は昔、家中の机や台にきれいに絞った台拭きを置いておきました。
そして、なにか作業をはじめる前に机の上を何もない状態にしてきれいに拭くことを自分のルールとしました。

もちろん、掃除が得意な人なら、台拭きは1つで十分です。
しかし、
掃除が苦手な人は「掃除しよう」と思ったときに掃除道具がないと結局掃除をしない
で終わってしまい、いつのまにか元の汚い状態になってしまいがちです。

なので、全部の机や台の上に置いておくのです。

一つの机で仕事をしていても、仕事の内容が変わったらいったん机の上をからにして掃除をして、それからはじめます。

学生なら課目を変えるごとにやると良いでしょう。

そうやって自分に掃除をする習慣をたたき込むのです。

いちいち掃除をしていると、仕事が間に合わない、という人もいるでしょう。
私もそうでした。
そういう人は掃除ができるようになるまで、仕事を減らすのです。
そのくらい徹底して掃除をすることを最優先とします。

これを続けていくと、いつのまにか負担なく掃除ができるようになります。

これで「机の上だけはきれいな人」にレベルアップです。

2019年12月25日水曜日

掃除の話(2) ~片付け~

さて、今回は具体的な掃除の話です。
掃除をする前に、できるだけ室内を片付けておくことは大切なことです。

例えば、机の上を掃除するには、一度机の上をからにして、それから拭き掃除などをしなければ拭き残しができたり、ほこりや汚れが舞い戻ってきてしまって元の木阿弥、となってしまいます。

なので、

掃除をするところはまづ広げておく

ということが鉄則になります。

と、言っても掃除が苦手な人はこの「まづ広げておく」が苦手な場合が多いです。

ここで、「片付け」という言葉についてちょっと考えてみます。
片付けの語源はいろいろな説があり、また東日本と西日本では結構なニュアンスの違いがあったりもします。

ただ、ここで大切なのは
「片」というのが「一方」という意味
「付ける」というのが「寄せる」という意味
ということです。

ここから「片付ける」というのは「(部屋などの)一方に物を寄せる」という意味になります。

つまり、物を1か所にまとめて、空間を広げる、ということです。

実際、日本の住宅事情では四方の壁の一方に全部荷物をまとめる、ということは難しいと思います。なので、壁の近くに物をきちんと並べて真ん中を開ける、という意味にとっておくとよいと思います。

少なくても「掃除のコツ」としてはこの意味を採用するのが一番です。

ともかく「ものをまとめて空いている空間を広くする」

ここから始めなければどんな掃除もうまくいきません。

清めの一歩はまづ片付け

という言葉をモットーにするとよいかもしれません。

2019年12月23日月曜日

掃除の話 (1)

前回のブログを読んだ方から「掃除が上手くできません」というご相談(?)を受けました。

実は私もADHDの影響もあり、掃除はまったくできない人でした。少なくても20代前半までは

ものが散乱しすぎて自室の床が見えない!

机の天版が見えたことがない!

というほどでした。

こんなエピソードもあります。
22歳のとき、当時一人暮らしをしていたアパートに戻ってくると、なんと電気がついていて人影が動いています。

空き巣です!

すぐ近くの公衆電話から110番

数分でパトカー5台が到着。

「危ないから、君は下がっていてね」

と、言われ警官3人がドアの前に。残り3人がアパートの周りを囲むように。

もうあれです。
目の前で(自宅を舞台に)刑事ドラマの世界が展開されています。

突入!

残念ながら空き巣は逃げたあとでした。

突入した警官がうめくような声で

「これはひどい……」

私を手招きして

ここまで荒らされるというのはなかなかないし、この状態ではわかりにくいと思うけど何が盗られたかわかりますか?」

と聞いてきました。
すごく答えにくかったです……
なんと答えて良いかわからなかったです……
だって……
だって……

キャリアを積んだ警察官が絶句するほど荒らされた私の部屋は

私は朝出たときのまま

だったのです。

そのあと、警官6人がかりで片づけを手伝ってくださいました。

と、そのくらい私は片づけ、掃除ができなかったのです。しかも当時はADHDなどという概念すらなかった時代、私はいわゆる

「掃除片づけができないダメな人」

というカテゴリーに入れられていました。

しかし、そんな私も今は掃除・片づけは当たり前のようにしています。
家の中や仕事場では

私のいるところが一番きれい

です。

では、どうして私は掃除・片づけができるようになったのでしょう?

簡単な掃除・片づけのコツを次回から書いていこうと思います。

2019年12月19日木曜日

魔女と箒の話

魔女というと箒というイメージがあります。
これは古い絵画などにもそうしたモチーフは多く、このイメージを否定する人はいないでしょう。

これにはヨーロッパで行われていたと言われる豊穣を祈って畑を箒にまたがって飛び跳ねるお祭り(祈り)がオリジナルイメージだという説があります。

ただ、こうした「箒にまたがる」などという特殊な使い方は別としても本来魔女と箒は非常に密接なものなのです。

では魔女はどう箒を使うのでしょう?
それは……

ずばり掃除です!

以前「魔法の第一歩」という記事にも書きましたが、

掃除に勝る清めなし

なのです。(とんでもなく大事なので強調してみました)

魔法や儀式の成功もさることながら、日頃の不幸や不運を遠ざけるにも、ともかく掃除がきちんとされていることが大切なのです。

金運上昇や仕事の成功、健康回復などのスペルを行っても、どんなにしっかりとしたお祓いをしたとしても、掃除がきちんとできていなければその効果は半減、というか、半分も効果が出たら奇跡的、というくらいなのです。

これは何も魔女に限ったことではありません。
神職のいる神社に早朝、多くは朝5時~6時くらいに行くと、神職の方々が神社の掃除をしている光景を見ることができます。

このくらい、掃除をきちんとして清潔にするということはすべてに勝って重要なのです。

魔女と箒、実は当たり前すぎて見逃しやすい、もっとも大事なことを教えてくれる象徴なのです。

逆に言えば、掃除がきちんとできれば

魔女としての大事な基本スキルの1つはマスターしている

といっても良いのです。

今回は簡単だけれども非常に大事な、すべてのベースになる話題でした。

2019年12月18日水曜日

プロフエッショナルな馬鹿

先日と若い友人(と勝手に思っている方)とお話しているときに、職業の話になりました。
職業の話と言っても具体的な話ではなく、私が世間一般に職業を聞かれたときにどうこたえるか?という話です。

もちろん私の本業は司祭ですが、宗教というものはまともにやっていると赤字は増えてもそれで食っていけるものでもありません。とはいえ、霞を喰って生きていくわけにもいかず、神に祈ってもガス水道光熱費を「祓って」もらえるものでもありません。

そこで今まで数多くの仕事をしてきました。
とはいえ、嫌いな仕事はしない主義なので部分部分のつまらなさはあっても、トータルではそんなに嫌な仕事はしないで済んできています。逆に言えば収入で仕事を選ばないので必づしも実入りがいいものばかりとは言えませんし、ろくでもない結果に終わったものもそれなりにあります。

さて、今まで経験した業種は数知れず、それこそ色々な仕事をしてきましたがそれを全部説明するのは大変なことになります。でも、たいていの場合私のその時の仕事を説明するには今までの蓄積を前提として説明しないと理解していただけない場合が多いのも事実です。

そこで私は毎度自分の仕事の共通項を探すことになります。
しかし、これがまた難しい。
自分で言うのもなんなのですが、とても一人の職歴じゃあない(笑い
結局、唯一共通するのは「先生と呼ばれる職業」というものがほとんど、ということ。
もちろん中には例外もそれなりにありますがメインの共通項はそうなる事に30代の頃に気が付きました。

以来、私は職業を聞かれた時には

職業は馬鹿でございます

とお答えするようになりました。
だっていうじゃないですか。

「先生と呼ばれるほどの馬鹿はなし」

と。で、それが職業。
もうこれはあれです。
私はプロフェッショナルな馬鹿を数十年、人生の大半を実践していることになります。

さて、馬鹿にも色々な馬鹿が世の中には存在します。
私はどんな馬鹿なのだろう?と考えたときに、あまりに当てはまるものが多いことに気が付き、これはいっそ逆を考えるほうが簡単だということがわかりました。

まづ、自分が馬鹿だということがわからない馬鹿あるいは自分が優秀だと悲しくも勘違いをしている馬鹿)、これはいけません。私が一番気を付けなければいけないと思うのは自分がこの類の馬鹿にならないようにすることです。

次に、自分が未熟だということを自覚しない馬鹿です。これも同じくらいにいけません。物を知らない馬鹿なのに学ぶ機会を自分からなくしてしまいます。

とりあえず、この2つに当てはまらなければあとは、たいていの馬鹿のカテゴリーに当てはまるかな、と自分を見直しつつ大笑い。

考えてみると馬鹿というのはある意味気楽でございます。
見栄を張る必要も、虚勢を張る必要もありません。

そう考えるとこのプロフェッショナルな馬鹿、こんなに気楽な稼業は他になかなかないのかもしれませんね。